AFF2eを気軽に遊べるようにするため、自由に使えるシナリオを集めています。

手に負えない者たち

作成者:あんじんねこ

背景

町外れに住む錬金術師(妖術師)は動物を大きくする魔法実験をしていました。
ところが、成功したと同時に動物たちは家を破壊して逃げ出してしまったのです。

街道が近いため、大きくなった動物たちが街の人や旅人を襲うかもしれません。
それが錬金術師が原因だと発覚すると居場所を追われる恐れがあります。

錬金術師は動物達を捕まえるか始末するために、急いで冒険者を雇いに走りました。

話の流れ

  ピクシーを尋ねる− 大ネズミと戦闘 −沼へ移動する
   ↑                     ↓
冒頭−◇                    ◇−大ハエを発見 
   ↓                     ↑    ↓
  スプライトを尋ねる−大スズメ蜂と戦闘−沼へ移動する  ↓
                             ↓
                          錬金術師と合流−大ハエジゴクを倒す

導入

シルバートンを舞台にしていますが、ディレクターの任意の街に変更しても支障はありません。
酒場などで冒険者は、錬金術師に急ぎの仕事があると声をかけられます。
錬金術師の名前はディレクターで決めてください。

錬金術師は前述の背景を説明すると、ひとり金貨20枚または退治した1匹あたり金貨10枚を支払います。
逃げ出した動物は以下のとおりです。
・ネズミ 3匹
・ススメバチ 3匹
・ハエ 3匹

錬金術師の提案


錬金術師は動物たちは森に潜んでいると考えています。
そこで、森に住んでいる彼の知り合いを訪ねて情報を得るよう提案します。
知り合いは二人いて、冒険者と錬金術師で手分けします。
錬金術師は冒険者が選ばなかったほうを訪ねます。

1)スプライトのジエラ(モンスター辞典73ページ)
・ふだんは錬金術師に薬草を持ってきてくれる
・森のポピー草原をよく飛んでいる
・ガラス玉をあげると機嫌が良くなる

2)ピクシーのギリー(モンスター辞典101ページ)
・ふだんは錬金術師に薪を運んできてくれる
・森の大タブノキの近くに隠れ住んでいる
・お菓子が好き

それぞれの好きなものは錬金術師がくれます。
マップを見せて冒険者達に選択させてください。

1.スプライトのジエラを尋ねる


森の中を抜けてポピー草原についたところ上空で騒動が起きています。
「あーれー!」
ひとりの羽の生えた小さなスプライトが、倍くらいの大きさのスズメバチに襲われています。
大スズメバチと戦闘
大スズメバチは3匹います。データはモンスター辞典35ページを参照。
スプライトと話をする
ススメバチを撃退するも、スプライトのジエラはすぐに花畑の影に隠れてしまいます。
急に冒険者達の目が見えなくなります。<魔力感知>に成功すると<暗闇>の魔術だと判ります。
「助けていただいたことにはお礼をいいマスノ。」
「でも私達はむやみに大きい人達と話すことはありませンノ。」
「ごめんあそバセ。」

機嫌をとって話をするために交渉ロール(一般判定)を行います。
技術点か魔法点の高い方を目標値に、2D6でそれ以下を出すと成功です。
以下の修正値が適用できます。いずれも重複できます。
 ・特殊技能:礼儀作法、口先、交易 /ランク分目標値に加えます。
 ・タレント:雄弁 /目標値に+3します。
 ・ガラス玉をあげる /目標値に+1します。
 ・エルフ語で話しかける /目標値に+1します。
 ・錬金術師の名前を出す /目標値に+1します。
沼地の情報を得る
スプライトのジエラは、数日前から森の南の方が騒がしくなっていることを教えてくれます。
「南の森の奥が最近騒がしいノ。」
「南は沼地があって、曲がった木がたくさんなノ。」
「気味が悪いから、ワタシ達はあまり行かないノ。」



冒険者達は沼地へ行ってみることになります。
3.へ進みます。

2.ピクシーのギリーを尋ねる

森の中を抜けていくと遠くの先に大きな木の梢が見えました。
大タブノキの下まで来ますがピクシーの姿は見えません。しかしギリーは影からずっと見張っています。
ピクシーと話をする
話をするために交渉ロール(一般判定)を行います。
技術点か魔法点の高い方を目標値に、2D6でそれ以下を出すと成功です。
以下の修正値が適用できます。いずれも重複できます。
 ・特殊技能:礼儀作法、口先、交易 /ランク分目標値に加えます。
 ・タレント:雄弁 /目標値に+3します。
 ・お菓子を見せる /目標値に+1します。
 ・エルフ語で話しかける /目標値に+1します。
 ・錬金術師の名前を出す /目標値に+1します。

成功すると姿を見せてくれます。
「なにモンだ、オマエラ?」
「オラがおかし好きだってシッテんのは、錬金術師のダンナだけズラ。」
大ネズミと戦闘
冒険者達が錬金術師の動物の話をすると反応します。
「みたダ、みたダ! 2、3日前からでっけぇネズミがここらを這い回ってあらしてんダ。」
「オラの畑もやられちまって、錬金術師のダンナに相談しようと思ってたところさ。」

ギリーの案内で進んでいくと、木の根っこにかじりついているネズミに遭遇します。
大ネズミは3匹います。データはモンスター辞典37ページを参照。
沼地の情報を得る
ピクシーのギリーは、数日前から森の南の方が騒がしくなっていることを教えてくれます。
「南の森の奥が最近騒がしいンダ。」
「そこいらは沼地で曲がりくねった木がたくさん生えてる。」
「薄気味悪いからあまり行かないズラ。」



冒険者達は沼地へ行ってみることになります。
3.へ進みます。

3.南の沼地

南に進むと森の雰囲気が変わってきます、
地面がすこしずつぬめりはじめ、歩く度にべちゃべちゃと音が出るようになります。
木々が腐ったような匂いがして、生えている木々や植物もねじれており、不穏な雰囲気がします。
途中の小イベント
・<魔力感知>に成功すると、時折、幽霊が近くを通り過ぎたり、こちらを見ていたりするのを目にします。
・泥に隠れたくぼみに足を取られます。<回避>か運試しを行って失敗すると足を捻って1D3体力点にダメージを受けます。

4.大ハエの発見

<感知>ロールを行います。
成功すると、かなり離れた場所に、腐った倒木に大きなハエが3匹止まっているのを発見します。
大ハエと戦闘をするか、大ハエが逃げるか、進行状況によってディレクターが決めてください。
戦闘になった場合も、最低1匹は逃がすようにします。
大ハエのデータはモンスター辞典38ページを参照。
大ハエの追跡
逃げた大ハエを追いかけることになります。
追跡は、技術点を目標値に判定します。俊足のタレントがあれば+3出来ます。
追跡の途中、沼を飛び越えるポイントがあるので<跳躍>のロールをします。
誰か一人でも成功を続けると見失わずに済みます。全員が失敗した場合は運試しを行います。

5.錬金術師と合流

冒険者達が走っていると、道の途中で同じ様にハエを追いかける錬金術師と出会います。
「君たちもここまで来たのか!うまくやってくれたかね?」
「私も始末した。では後はあのハエだけだな!」
合流して大ハエを追いかけます。

6.大ハエジゴクの沼

大バエは泥水の池の真ん中に生えてる大きな木の上にとまります。
こちら側の池の淵から飛び石上に足場があるので、渡っていくと木の近くまで行けます。
錬金術師は挟み撃ちにしようと冒険者達の反対側から近寄ろうとします。



しかし、その木は実は大ハエジゴクで、大バエはぱっくり食べられてしまいます。
そして油断していた錬金術師もぱっくりと咥えられます!
近接している冒険者にも不意打ちしてきます。運試しをして失敗すると咥えられます。
大ハエジゴクを倒す
捕らえられた者は急いで助けないと溶かされてしましいます。
助けるにはうねうねと動く顎か、太い幹を破壊しなければなりません。
大ハエジゴクのデータはモンスター辞典38ページを参照。

顎に攻撃する
顎に5点のダメージを与えると破壊できます。但し、中のキャラクターも同じだけのダメージを受けます。
顎は動きが遅いので、攻撃ロールはファンブルしないかだけロールします。ダメージロールは普通に行います。

幹に攻撃する
幹は10点のダメージを受けると破壊され、顎も力を失って犠牲者を助けることが出来ます。
幹の部分は動かないので、攻撃ロールは顎と同様にファンブルしないかだけロールします。
ダメージは武器の最大ダメージを自動的に与えられます。
スライムサッカーの追撃
ディレクターは大ハエジゴクだけでは不十分と考えた場合は、沼地からスライムサッカーを出現させて邪魔させてください。
スライムサッカーのデータはモンスター辞典73ページを参照。

冒険の終わり

大ハエジゴクの粘液でドロドロになった錬金術師はぐったりして、冒険者達におぶされて帰路につきます。
「たいへん助かった、ありがとう」
少し割増して総額30+10x倒した生き物数x人数の金貨か宝物を支払ってもらえます。
もし、錬金術師が溶かされてしまったら残念ながら報酬はありません!

冒険点は30点です。

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