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マンオークの洞窟

作成者:ぶーすけ

初めに

このシナリオは、数回程度の冒険で経験を積んだヒーロー3〜4人程度を想定しています。
ボスが妖術師なので、場合によってはかなり苦戦するかも知れません。
舞台となる洞窟は、『ウィルダーネス・アドベンチャー』p56を使っています。
AFF2eリプレイ動画:娘のために で使用したシナリオを一部修正したものです)

背景

10人ほどのオークの一団が放浪しているさなか、熊が住む洞窟を発見しました。
激しい戦いになるも熊は狩られ、オーク達は食料と毛皮と、居心地の良い拠点を手に入れました。
そして、オーク達はこの洞窟を拠点に、早速街道を通る人々を襲い始めたのです。

導入

シルバー川に面した交易都市シルバートンでは、南のシャザールとの交易路を荒らしているオークの一団に困っています。
交易路を荒らしているオークの集団は、突然流砂を起こして荷馬車を足止めしたところに襲い掛かって来ると言われています。
シルバートンの町長はこれに対処するため、ヒーロー達を雇うことにしました。
町長はオークの一団を退治するか、追い散らしてくれれば金貨250枚を支払うと約束します。

洞窟

シルバートンから街道を南に1日半歩くと、周囲の地面があちこち掘り返されたような場所が見つかります。
そこから街道を離れた林の中に箱を引きずったような跡が見つかります。

引きずった跡を1時間ほど追うと、岩山にできた洞窟にたどり着きます。


A)オーク詰所
オーク(モンスター事典p33)が3匹詰めています。
1匹は大柄で、明かりを持つ者が入ってきたら、一斉に弓で攻撃してきます。
オーク 2匹
技術点:6
体力点:5
武器:剣、ショートボウ
防具:ライトアーマー
部屋には平らな岩を並べて椅子やテーブルにしている形跡があり、草木で作った寝床も作られています。
石のテーブルの上には、金貨が6d6枚と木を彫って作ったいびつなサイコロが2個あります。

B)階段と池
階段状になっている下り坂があり、下の階層に降りる事ができます。
階段を降りた先は池になっていて、池の向こう岸には小石が沢山ちらばっています。
よく見ると、小石にぬめぬめとした粘液がべっとりとついている事が分かります。

この池には大カタツムリ(超モンスター事典p30)が潜んでいて、ただの岩が水面から出ているだけのように見えます。
しかし、何かが近づいてきた事を察知すると、素早く触手を伸ばし、捕らえて食べようとします。
小石を投げれば、大カタツムリはそちらに触手を伸ばし、池に近づく事ができるでしょう。
大カタツムリ
技術点:6
体力点:10
攻撃体数:4
武器:触手(爪(小)相当)、牙(大)
防具:ヘビーアーマー
※触手が命中すると、体に巻き付き、相手の技術点を2点減少させます。
 この後、毎ラウンドの終わりに更に技術点を1点減らします。
 技術点が0になった者は口に放り込まれ、毎ラウンド牙攻撃を自動的に受ける事になります。
池の水は澄んでいて、飲むと体力点を1点回復できます。
(ディレクターが別の効果を考えても構いません)
また、水の中をよく見ると、宝石(2d6×5gp相当)と小瓶(体力のポーション)が見つかります。

C)上か下か
洞窟は次第に上り坂になり、再び二階層に別れます。
右手には強烈な異臭を放つ穴(D)が開いています。
下の層には崩れた石筍が散らばっているのが見えます。

[感知]の判定に成功すると、C’の部分の地面が、周囲とわずかに違う色である事が分かります。
右手の下層側の崖を見た場合、[登攀]を持つ者であれば、壁面に手掛かりがあり、上り下りがそれほど難しくなさそうであることが分かります。

C’の部分には、巨大マーモット(超モンスター事典p47)が潜んでいて、何かが上を通ると、突如立ち上がって口に放り込もうとします。
巨大マーモットの上で戦う者は、不安定な足場のため、技術点が−1されます。
もしこの状態で巨大マーモットの攻撃が命中すると、口に放り込まれてしまい、毎ラウンド牙(大)のダメージを自動的に受けます(犠牲者側の攻撃も自動的に命中します)。
巨大マーモットの背中に乗っていない者は、先端に硬い重りが付いた触手による攻撃を受けます。
巨大マーモット
技術点:6
体力点:22
攻撃体数:4
武器:触手(モーニングスター相当)、牙(大)
防具:ミディアムアーマー

D)ゴミ捨て穴
直径3m、深さ6m程度の穴です。ここからは強烈な異臭がただよってきます。
明かりを近づけて穴の底を見てみると、地面に大量の巨大ウジ虫がうごめいていることが分かります。
また、キラリと何かの金属の輝きも見られます。

穴の底に入ると、一斉にウジ虫にあちこちを喰いつかれ、1ラウンドにつき体力点を1点失います。
ウジ虫はランタンの光が近づいても変化はありませんが、松明などの火を近づけると、穴の端に身を寄せます。

穴の底には見事な装飾が施された剣がひと振り(魔法の剣で、ダメージロールが+2されます)、革のケースに入れられた巻物(呪文が書かれていても良いですし、誰かの遺言状や権利書でも構いません。ディレクターが任意に決めて下さい)。

E)縄梯子と捕虜の牢獄
上層の地面には、縄梯子が畳んであります。
下層までは5mの高さがあり、縄梯子を伸ばすとちょうどぴったり上り下りすることが可能です。

上層の通路の突き当りには頑丈な木で作った牢獄があり、街道からさらってきた旅人1d3+1人閉じ込められています。
牢獄の前には2体のオークの見張りがいます。
ただ、やる気はなく、ほとんど眠った状態です。
近づいたり通過する場合、2d6を振って6ゾロ以外の出目であれば、オークを起こさずに移動することができます。
オークが目を覚ました場合、奥のボスの部屋に警告の叫び声を上げ、襲い掛かってきます。
オーク 2匹
技術点:6
体力点:5
武器:剣
防具:ライトアーマー

F)ボスの部屋
部屋の真ん中に大きな壺があり火にかけられています。
中に謎のシチューがグツグツと煮立っていて、その奥に怪しげな衣装をまとった人オークがいます。部
屋の入口は、2匹の大オークが守っています。

オーク達はヒーロー達を見かけると、即座に襲い掛かってきます。
異相の人オークは[薬草の知識]を持つ妖術師で、額には再生バラ(タイタン植物図鑑p65)、懐に眠り草袋(タイタン植物図鑑p68)を忍ばせています。
大オーク
技術点:7
体力点:6
武器:剣
防具:ミディアムアーマー
マンオークの妖術師
技術点:8
体力点:10
妖力:8
武器:剣
防具:ライトアーマー
※触媒:砂(MUD ルールブックp86)、竹笛(JIG ルールブックp86)、にかわの瓶(GUM ルールブックp85)
※人オークは以下のように戦います。
 1ラウンド目:後衛に魔法使いらしきヒーローがいる場合、
  眠り草袋を投げつけます(技術点の判定に成功すると命中し、1時間眠る)。
 2ラウンド目以降:GUM、MUD、JIGをかけます。
  JIGまでかけてかからなかった場合、再生バラで回復した後、
  1ラウンド準備してからHOT(ルールブックp89)をかけます。
部屋には頑丈な柵で囲われた区画があり、粗末な扉が設けられています。
その奥には木のテーブルがあり、その上に宝箱が置いてあります。

宝箱には罠がかけられています。
[感知]か[罠]の判定に成功すると、罠の存在に気付くことができます。
罠は毒の草から作られた毒ガスで、[罠]−1の判定に成功すれば、安全に解除できます。
不幸にも罠が作動してしまった場合、部屋中に毒のガスが充満し、体力点を4点失います。

宝箱の中には、2d6×10gpの金貨と、1d6×10gpの価値がある宝石が1d6個、モンスター事典p134の特殊なアイテムが1つ見つかります。

結末

マンオークの妖術師を倒す事ができれば、生き残ったオークがいたとしても、散り散りになって逃げ去ります。
オークの一団を撃退する事に成功した場合、ヒーロー達には町長から約束通り金貨が支払われます。
得られる経験点は30点です。

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